こんにちは、加藤です。
JBossのマイグレーションツールであるTUBAMEについて調査しました。
概要
TUBAMEは、JBossのマイグレーションに使用するツールです。
Eclipseのプラグインとして提供されているため、Eclipseを使用している場合は導入が簡単です。
雑記
Eclipseでビルド可能にした方が色々と便利なので手順を書こうと思ったのですが、マニュアル通りで良い感じでした。
環境構築や実行時に思ったこと、注意点などを適当に書こうと思います。
・tubame.portabilityのapplication*.propertiesの設定
PYTHON_RUNTIME_PATHに、Pythonがインストールされているパスを設定します。
ナレッジベース検索ツールのマニュアルには書いてありますが、見落としていたためエラーになりました。
ちなみに、以下のバージョンがマニュアルに書いてあったので、これで動作を確認しました。
>Python2.7.6
>lxml3.2.4
・ナレッジXMLファイルの編集について
初見だと少し分かりづらかったので、書いてみます。
①ナレッジXMLファイルをナレッジエディタで開く
②ナレッジエントリービューを開くと、ナレッジエディタで開かれているナレッジXMLファイルの構成が表示される
③ナレッジエントリービューで編集対象の項目をダブルクリックすると、ナレッジエディタで修正可能になる
・各検索結果の編集について
ナレッジベース検索/依存性検索の結果は、jbm/gjbmファイルに出力されます。
ヒアリング状況・目視状況が残項目として出力されるので、各状況を右クリックで編集します。
残項目が0件になり、「移植不要項目の削除」ボタンを押せば、CSV出力が可能になります。
・サンプルについて
現在、以下のサンプルがダウンロード可能です。
①WebLogicServer9からEAP6へのマイグレーション
②EAP4からEAP6へのマイグレーション
③ナレッジベース検索レポートの出力
①・②のサンプルの構成としては、マイグレーションガイドと、ガイドに基づいたXMLファイルになっています。
ナレッジベース検索を行う際にXMLファイルを指定するだけで使用できます。
XMLファイルを自作する場合も参考にできるので、目を通しておくことをオススメします。
③はナレッジベース検索の結果をレポート出力する、サンプルなのか追加機能なのかよく分からないサンプルです。
ナレッジベース検索・依存性検索の結果をCSV出力し、それを元にレポートを作成するようです。
要は検索結果の体裁を整えるだけですが、グラフがあったりして見やすそうなので余裕があれば使用しても良いかもしれません。
所感
公開されたばかりとはいえ、導入からサンプルの使用までは簡単にできました。
NTTグループが開発したため、マニュアルが日本語で書かれていたのが大きいと思います。
WebLogicServerとEAPという、使用頻度が高いと思われる例のサンプルがあるので、余裕があれば使ってみると良いと思います。