こんにちは、加藤です。
domain.sh/standalone.shに追加されたオプションについて調査しました。
概要
EAP6.1では、以下のオプションが追加されていました(説明文はhelpをコピーしたものです)。
・--read-only-domain-config=<config>
使用するドメイン設定ファイル名。これは ‘--domain-config
‘とは異なり、元のファイルの ‘-c’ と ‘-domain-config’は上書きされません。
・--read-only-host-config=<config>
使用するホスト設定ファイル名。これは ‘--host-config
‘とは異なり、元のファイルは上書きされません。
--domain-config
と--host-config
はEAP6から実装されており、domain.xml/host.xml以外の設定ファイルを指定する際に使用します。
(-cは--domain-config
と同じ動きをします)
動作例
・ドメインの起動
domain.sh --read-only-domain-config=/home/guest/jboss-eap-6.2/domain/configuration/domain.xml
・EAP_HOME/domain/configuration/domain_xml_history以下にファイルが生成されます
1. domain.initial.xml
完全に初期の設定ファイル
2. domain.boot.xml
起動時の設定ファイル
3. domain.last.xml
起動後に修正した設定ファイル
・domain.xmlの内容は変更無し(domain.boot.xmlと同じ内容)
注意点としては、
read-only-domain-configを指定してdomain.shを起動
設定を修正してdomain.shを終了
同じコマンドでdomain.shを再起動
という手順を踏むと、domain_xml_history以下のファイルが上書きされることです。
しかし、read-only-domain-configは指定したファイルを読み取り専用にするのが目的なので、問題になる可能性は低いと思われます。
所感
絶対に設定変更を許さないという場合には役立つと思います。
しかし設定変更の柔軟性が失われる、バックアップ機能も含めるとバックアップファイルが増える等のデメリットがあります。
使用する際には、管理・運用方法をよく検討する必要があると思います。