EAP6:その1 – スタンドアローンモードとドメインモードの違い

渡邊です。こんにちは。

JBoss EAP6の研究をしています。
備忘録を兼ねて、EAP6ドキュメントを読む上で知っておくとよい概念を簡潔にまとめます。

EAP6には二つの起動モードがあります。スタンドアローンモードとドメインモードです。

両者の違いは、管理モデルの違いです。機能的な違いはほとんどないです。
システムの規模や要件によっては、本番環境でスタンドアローンモードを選択するのもありです。

「機能的な違いがほとんどないということは、スタンドアローンモードでもクラスタを構成できますか?」
はい。それぞれスタンドアローンモードで起動した複数のEAP6インスタンスを使って、クラスタを構成できます。ただし、EAP6の設定を変更する場合、それぞれのEAP6インスタンスに対して設定を変更しなければなりません。

ドメインモードの場合は、ドメインという管理粒度に参加する複数のEAP6インスタンスを一元管理できます。複数のEAP6インスタンスのうち、ひとつが主になり、主に対する設定が他に伝搬します。
少し正確性を欠きますが、公式ドキュメントを読む際にお役に立てれば幸いです。

その他の主な違いとして、次のようなものが挙げられます。

スタンドアローンモードドメインモード
サーバグループという管理粒度ないある
プロファイル起動時に指定起動後に切換え可能
デプロイメントスキャナー不可
管理用とアプリケーションサーバ用のプロセス同じ(両者が同一JVM上で動作)異なる(両者が異なるJVM上で動作)

ご想像の通りかと思いますが、スタンドアローンモードの方が、起動時間が速いです。

公式ドキュメントは膨大なので、こうした基本的な情報が埋もれていたり、分散しがちです。
まずは「JBoss Enterprise Application Platform6 構築・運用パーフェクトガイド」をお読みになることをおすすめします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です