代表取締役社長
(株)アシストや(株)アスキーといった大手IT企業で活躍したのち、自分はサラリーマンには向いていないと独立。
ナッツウェルは、1996年に東京・亀戸で創業しました。掲げる理念は「Small But Excellent」。「Excellent」という言葉が意味するのは、顧客、社員、株主といった会社のステークホルダーに対する経営者のコミットメントなのです。彼らすべてに他では得られない価値を提供するという点においてエクセレントでありたい、小さくとも、オンリーワンの価値を提供できる会社でありたいとの想いをこめています。現在、社員は11名。主な事業はソフトウェアの受託開発と、それに付帯する技術コンサルティングです。
受託開発事業は、多くの場合、多重下請け構造に組み込まれます。そして、会社の規模が小さければ下層に追いやられてしまいます。この構造に属する限り独自性を発揮する余地はありませんし、やりたいことを実現するための利益も確保できません。そこで弊社は多重下請け構造には属さず、独自の戦略・戦術で他社とは違う土俵で勝負することを選びました。
まだ誰も注目していないマーケットにいち早く参入し、新しい技術とノウハウを蓄積する。そして、メインプレイヤーとジョイントし、彼らの主力製品を補完するサービスやソフトウェアを開発することで、Win-Winの関係を築くというものです。それが「小さな池の大きな魚戦略」と「コバンザメ戦術」です。
そうして培ったのがメインプレイヤーとの緊密な関係、アジャイル開発やSOA系の技術、BRMSに関するノウハウなど。その優位性を武器に、ソフトウェアの開発だけでなく、セミナーやコンサルティングなど、他社にはできないサービスを提供し、高い評価を得ています。
私たちのミッションはお客様の問題を最善の方法で解決することです。そして、ベストな結果を出すべく日々問題解決に向き合う社員は会社にとって最も重要な財産といえます。それゆえ、彼らが安心して働き続けられるようにし、高い成果を挙げられる環境を作り、家族や友人に誇れる会社にすることが経営者の使命だと思うのです。
私にはサラリーマン時代の苦い経験があります。当時は朝早くから夜遅くまで働き通しで、月の1/3は海外出張でした。それゆえ、子どもたちの可愛い盛りの成長の軌跡をろくに見ることができませんでした。
その反省から、弊社は、結婚、育児、病気、親の介護など、社員それぞれのライフイベントに寄り添う会社でありたいと考えました。人生に何が起きても継続して働ける会社にすることは、安心して仕事に取り組め、それが生産性を高めることにつながり、会社の強みになります。
そこで取り入れたのが、働き方の見直し。一例がリモートワークです。これならば、地方出身の社員でもこれまでのキャリアを捨てることなく介護や子育てに取り組むことができます。現在、2名が在宅勤務をしています。
もう一つ、解決したかった問題が、通勤地獄です。9時前に都心に入る電車の通勤地獄はエネルギーの浪費そのものです。そこで、社員が通勤にエネルギーを浪費することなくフルに能力を発揮できるようにと定めたのが、10時始業のオフピーク通勤やフレックスタイムの導入、原則残業禁止のルールです。これらの施策により、皆が与えられた8時間の中でいかに集中して成果を上げるかを考え、取り組むようになりました。
これからのテーマは、ナッツウェルをいかに強靱な企業にしていくかということです。
そのひとつとして、京都、金沢、福岡など優秀な人材を確保可能な地方都市にサテライトオフィスを展開しようと考えています。これは今後起こりうる災害のリスク分散のためでもあります。
もうひとつが、技術顧問ビジネスやインターネットをインフラとした自立成長型事業へのチャレンジです。サテライト構想とミックスして展開することで、地方に仕事を作ることで社会に貢献できるからです。
そしてなによりも大事なのは、会社の将来を一緒に切り拓いてくれる人材です。
クラウドや人工知能の出現により、IT業界はどんどん変化しています。いずれプログラミングだけの仕事は、人工知能に置き換えられてしまうでしょう。そこで必要になってくるのは、人間力です。コンピュータが絶対に持ち得ないハート、マインドの部分は、どんな時代になっても求められます。
たとえば、自立心があり、何事にも誠実で、向上心に満ちた人。いま弊社で活躍中の社員は、まさにそういう人間力の高い人たちです。そして、そうした仲間をもっと増やしたいのです。
自分のやりたい仕事がそこにあるか、やりたいことを実現できるか、そんな情熱を持って会社選びをしている方に来ていただきたいと考えています。郷土愛が強い地方の方も大歓迎。
みなさんとの出会いを楽しみにしています。